シンボリズム フィレンツェ 作品紹介

7つの美徳、ふたたび・・・7つ全部揃ったよ

投稿日:2019-07-07 更新日:

以前7つの美徳についてこんな記事を書いた。

人を信じることと頼ることと・・・グッチ・ミュージアム建物にあった「7つの美徳」

7つの美徳というのは中世キリスト教でよく取り扱われた美徳。

3つの対神徳(神様への美徳)と4つの枢要徳(人間としての美徳)の7つで構成される。

よく美術作品でも見る画題。アトリビュートと呼ばれる持ち物で何を表しているかが一目瞭然なので、知っておくと美術鑑賞が面白いと思う。

7つの美徳全体像

上の記事はどちらかというと私の呟き。

年末年始にかけて7つの美徳をインスタで紹介したので、ここにまとめておく。

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あけましておめでとうございます🌅お正月なのでおめでたく七福神ならぬ7つの美徳総セットでお送りします。 7つの美徳 ポライオロ兄弟+ボッティチェリ 1469-70 ウフィツィ美術館 7枚全てが並んだ写真。中心が最も重要とされる「慈愛」その両端に次に重要とされる対神徳、それを囲むのが枢要徳。依頼主の商工会議所裁判所はシニョーリア広場にある現グッチミュージアム。右6作品がポライオロ工房の作品だが、どれも衣装や床の質感などから北方ルネサンスの影響を感じる。それぞれの美徳を囲む建築もローマ建築から影響を受けているところがルネサンスの特徴。左端はボッティチェリの作品。他の作品と比べると動きがあり、線より柔らかさを重視している。裁判官たちはこれを見て己の美徳を忘れず裁判に臨むよう自らを戒めた。 #フィレンツェ #イタリア #西洋美術史 #イタリア観光 #フィレンツェオススメ #ウフィツィ美術館 #ルネサンス美術 #ルネサンス #シンボリズム #ボッティチェリ #美術館 #美術館巡り #海外旅行 #お正月 #七福神 #グッチ #gucci #guccimuseo #アート #イタリア美術 #美徳 #グッチミュージアム

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現グッチ・ミュージアムのある宮殿はルネサンスの頃、商工会議所の裁判所だった。

そこに飾るために注文されたのがこの7つの美徳。ちゃんと美徳を持って裁判する、という意味合いがあった。

注文は1469年。7つのうち6枚は当時大人気工房のポッライオッロ兄弟の手による。残り1枚が新人のボッティチェリ。

それでは一つ一つの美徳を見ていきたい。

3つの対神徳・・・愛と信仰と希望

対神徳は

  • 慈愛(赤)
  • 信仰(白)
  • 希望(緑)

の3つ。ちゃんと色も衣装に反映されている。

ちなみに四葉のクローバーが「幸福」なのは、この3つがあって、4つめが「幸福」だから。

慈愛

内容はインスタの記事を読んでね♪

神への慈愛、神の慈愛。愛というのはキリスト教で一番大事な教義です。だから注文も一番最初。そして真ん中に飾られていました。

炎、子供たちというのがアトリビュート。

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ポライオロ兄弟 7つの美徳より「慈愛」1469 ウフィツィ美術館 カトリック7つの美徳の内、対神徳の中から「慈愛」 慈愛は7つの美徳の中でもルネサンス期一番重要視された。 1469年共和国フィレンツェで権力を誇った商工会議所裁判所の依頼で7枚の美徳が制作された際も、この慈愛から制作された。 慈愛のアトリビュートである炎と子供が描かれている。色は赤。キリスト教では神自体が愛であると考えられており、最も高い徳である。 #フィレンツェ #フィレンツェ観光 #フィレンツェ旅行 #フィレンツェ観光ガイド #フィレンツェオススメ #イタリア #イタリア旅行 #イタリア🇮🇹 #ウフィツィ美術館 #イタリア美術 #美術館 #美術館巡り #ルネサンス美術 #ヨーロッパ旅行 #年末年始旅行 #海外旅行 #ルネサンス #西洋美術 #西洋絵画 #西洋美術史 #絵画 #キリスト教絵画 #美徳 #慈愛 #loveイタリア

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信仰

次はこちら。時代によってはこの「信仰」が最大重要視された。神様に対しての絶対的信仰。

日本人は仏教や神道の基礎文化があるので、一神教の信仰は少し概念として難しい。

旧約聖書の「アブラハム」や「ヨブ」なんかの信仰が参考になるかも。

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ポライオロ兄弟 7つの美徳より「信仰」1470 ウフィツィ美術館 カトリックでは3つの対神徳と4つの枢要徳があり、合わせて7つの美徳とされる。 1469年共和国フィレンツェで経済と政治の中心を担った商工会議所裁判所の依頼で7枚の美徳が制作された。信仰は中世では最も重要な徳とされた。手に持つのは十字架と聖杯。どちらも「信仰」を表す際のアトリビュート。同じく信仰を表す色、白を身にまとっている。上を向いているのは神に対しての信仰だから。 #フィレンツェ #イタリア #ウフィツィ美術館 #フィレンツェ観光 #イタリア観光 #イタリア旅行 #イタリア美術 #ルネサンス #ルネサンス美術 #美術館 #美術館巡り #ヨーロッパ旅行 #ヨーロッパ観光 #海外旅行 #年末年始旅行 #loveイタリア #イタリア留学 #ヨーロッパ留学 #大人の留学 #大人の旅 #西洋美術

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希望

「希望」と聞くと現代日本人は将来に希望があるように思ってしまう。

だけど中世キリスト教で言う所の「希望」は神の世界で永遠の命を得ることを意味する。

即ち現世、今私たちが生きている人生での喜びっていうのは否定すること。

21世紀の私たちにとっての希望は「頑張ったらいいお仕事につけるかも」「次のお仕事はいいお給料かも」「次の男(女)は王子様(お姫様)かも」なんていう「現世」に基づきがち。

残念ながら中世ではこの世で苦しんでも、最後の審判で神様の世界に生まれ変われるのが救い、という「希望」だった。

「希望」を打ち砕いてごめんなさい。

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ポライオロ兄弟 7つの美徳より「希望」1470 ウフィツィ美術館 美徳は7つだけど、ポライオロ兄弟が手がけたのは6つ。これも3つの対神徳の1つ。私たちが一般的に考える希望というより、最後の審判で生まれ変わることに対しての希望。緑で表される。上を見上げているのは最終的な救済である天を見上げているから。美徳には対となる悪徳があり、希望の反対は絶望。どんなツライ時も人生への希望を忘れないで生きたい。 #フィレンツェ #フィレンツェ旅行 #フィレンツェ観光 #フィレンツェ好き #フィレンツェ観光ガイド #イタリア旅行 #イタリア #イタリア好き #イタリア美術 #ヨーロッパ旅行 #ヨーロッパ旅 #ルネサンス美術 #ルネサンス #中世ヨーロッパ #中世イタリア #美術館巡り #美術館 #美術館好き #西洋美術 #西洋美術史 #希望 #宗教画 #美徳 #タロット #ウフィツィ美術館 #画家 #芸術鑑賞会 #海外旅行

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色は緑、手を合わせて天を見上げる形で表現される。

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