映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を見てきました

映画『ライフ・イズ・ビューティフル』がリバイバル上映していると聞いて見に行ってきました。第二次世界大戦中のイタリアでのユダヤ人強制収容を描いた映画で、私の一番好きな映画の1つです。戦争やユダヤ人迫害といった悲惨な内容を題材としていますが、監督、主演を務めたベニーニがコメディアンということもあり、悲惨な状況でも明るさを失わない映画になっています。

前半は主人公のグイードが教師のドーラに恋をするお話です。グイードの明るさがいかにもイタリア人といった感じでした。

この映画の舞台となったのがアレッツォの町。自転車で坂道を下るシーンはグランデ広場。後ろに見えるのがロマネスク建築のサンタ・マリア・デッレ・ピエーヴェ教会です。

グランデ広場から見たサンタ・マリア・デッレ・ピエーヴェ教会
教会の入り口側はたくさんの柱が並ぶトスカーナ風ロマネスク建築

そして大雨の中2人が車を降りるシーンはサン・フランチェスコ教会。ピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画が有名です。

サン・フランチェスコ教会の入り口。この中にピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画がある。

この映画が好きすぎてフィレンツェにいたときに聖地巡りをしてしまったほどです。

そして前述のとおりピエロ・デッラ・フランチェスカの名作を見ることができます。
(ピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画は別の映画『イングリッシュ・ペイシェント』に登場。)

ピエロ・デッラ・フランチェスカの壁画に囲まれる礼拝堂。

以前見たときはイタリアに行く前。今回は実際に行った場所もあり、イタリアらしい風景にも感動しました。
前半の美しい風景や主人公2人の幸せが強調されるほど、後半の悲惨さが際立つ、ようにも思います。

戦争という悲しい題材を扱ってはいますが、全体を通して流れている題材は「愛」だと思います。
主人公グイードの妻ドーラへの愛、連行される夫と息子へのドーラの愛と決意、そして何があっても息子を守るというグイードの息子への愛・・・根底にはきっと平和への愛も含まれている、のではないでしょうか。
「愛」を取り扱っているのが、とてもイタリアらしい映画だと思います。

フィレンツェからは電車で1時間ちょっと。月に1回のアンティーク市も有名です。
少しだけ足を延ばして『ライフ・イズ・ビューティフル』の世界に浸ってみるのはいかがでしょう?

アンティーク市の様子。小物などもあってお土産にも最適。

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