2024夏 今週末に行きたいおすすめ美術展

国立西洋美術館 内藤コレクション写本(〜8/25まで)

日本でヨーロッパの写本を鑑賞できる機会は非常に貴重です。
中世からルネサンス期にかけての芸術作品は、そもそも日本ではほとんど見ることができません。
その中でも、時禱書のような当時の人々が実際に祈りのために使用していた書物は特に貴重です。

これらの写本には、小さな紙面に非常に細かい絵が描かれており、
その絵画や装飾は美しく、まさに展覧会のタイトル通り「小宇宙」が広がっています。

これらの本は贅を尽くしたものであり、紙自体も貴重なものでした。
写本は羊などの動物の皮から作られており、一匹の羊からはA4用紙数枚分しか取れなかったと言われています。

これらの貴重な写本は、コレクターである内藤先生の寄贈によって公開されています。

東京都美術館 デ・キリコ展(〜8/29まで)

デ・キリコはイタリアにルーツを持つ画家です。

今回の展示にはフィレンツェのサンタ・クローチェ教会にインスピレーションを得た作品やロドルフォ・シヴィエロ美術館の作品の展示があります。また「ヘクトールとアンドロマケ」など古典を参考にしたものも展示されています。

美術館内も彼の作品に入り込んだように作られているので、ぜひ体験しにいって見てください。

国立近代美術館 TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション(〜8/25まで)

パリと東京と大阪の画家たち美術館からの作品を取り扱った美術展。
印象派以降の作品がメインですが、マグリットの作品にボッティチェリ「プリマヴェーラ」のモチーフが登場したり、ピエロ・デッラ・フランチェスカに影響を受けた有元利夫の作品などが展示されています。

また、3つの美術館から出展されている「くつろぎのポーズ」はウフィツィ美術館のコレクション「ウルビーノのヴィーナス」がもととなったポーズで、何世紀にも渡って西洋美術に登場しました。


ルネサンスの作品がいかにそれ以降の作品にも影響を与えたか、参考になるのではないでしょうか?

まだまだ暑い日が続きます。
美術館で涼みながら芸術に触れる機会を持ってみてはいかがでしょう?

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