長崎〜五島列島 世界遺産に登録されたキリシタン関連施設と教会建築

世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を知っていますか?

GWに長崎へ教会巡りをしてきました。長崎県には多くの教会があり、その一部は世界遺産にも登録されています。

長崎の代名詞、大浦天主堂は有名ですが、今回は足を伸ばして五島列島や佐世保市にある黒島にも行ってきました。
どれも本当に立派で、今でもアクセスが難しい地域にこんなに素晴らしい教会を建築された信者の方々の想いを感じました。江戸時代はキリスト教が禁じられていたにも関わらず、200年以上ずっと信仰を守り続けられていたことも本当に奇跡のようだと思います。(長崎に赴任した神父様が母国の地方の信者と変わらない聖書の知識を持っている、と手紙に書いていたそうです)

見てきた教会と、教会建築についてご紹介しています。こちらは音声でもお聞きいただけます。

長崎市内から五島列島、そして黒島天主堂へ~祈りの歴史が息づく長崎の教会群

「潜伏キリシタン関連施設」として世界遺産に登録されている教会を巡りました。長崎市内の大浦天主堂や浦上天主堂をはじめ、船で五島列島(上五島・福江島)や、佐世保の黒島にある黒島天主堂まで足を伸ばしました。

特に離島の教会はアクセスが非常に困難な場所にありますが、当時の信者の方々が海から一つずつレンガを運び、小高い丘の上に建てたというお話を聞き、その立派な姿に深く感動しました。200年以上の禁教期、そして明治の迫害を乗り越えて守り抜かれた信仰の証としての空間は、非常に感慨深いものでした。

教会建築から知る西洋美術の様式

どの教会も美しく、内装には五島名産の椿やバラをあしらった可愛らしい意匠や、美しいステンドグラスが見られました。ここで注目したいのが、天井構造の「リブ・ヴォールト」です。

リブ・ヴォールトとは、アーチ状の天井が交差し、中央でクロスしている構造を指します。これは中世後半の「ゴシック建築」の大きな特徴の一つです。

ゴシック建築の主な特徴

  • リブ・ヴォールト: 天井を高くし、尖ったような形を作る構造。
  • フランボワイヤン様式: 「火炎型」を意味し、ミラノ大聖堂のように炎が燃え上がるような華やかな装飾。
  • ステンドグラス: パリのノートルダム大聖堂のように、高い壁に光を取り込む窓。

ゴシック様式の特徴~ステンドグラスからフレスコ画まで

面白いことに、同じ西洋美術の影響を受けていても地域によって違いがあります。例えばフィレンツェの教会ではステンドグラスがあまり定着せず、代わりに「フレスコ画」が発展しました。所変われば、祈りの装飾も変わるのです。フィレンツェに行かれる際は、ぜひその違いも楽しんでみてください。

長崎の教会巡りとそこで出会った建築様式についてお話ししました。教会を訪れる際にぜひ参考にしていただければと思います。

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フィレンツェ公認観光ガイド 加藤まり子

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