5/24『美しきシモネッタ』展 最終日!ボッティチェリ勉強会を再開催します!

5/17はボッティチェリの命日

5/17はボッティチェリの命日です。ボッティチェリは1445年3月10日にフィレンツェに誕生、1510年5月17日に亡くなるまで人生のほとんどをフィレンツェで過ごしました。フィレンツェを、そしてルネサンスを代表する西洋美術史でも重要な画家です。ヨーロッパの主要な美術館はボッティチェリやボッティチェリ工房の作品を貴重な作品として所蔵しています。

ボッティチェリのお墓

そして私にとってはフィレンツェに滞在するきっかけとなったまさに「人生を変えた」人物です。
ボッティチェリの日本に唯一ある貴重な作品『美しきシモネッタ』が東京 大手町の丸紅ギャラリーで展示されています。展示される機会も限られており、前回展示されたのは約2年前です。展示されている肖像画は当時の絶世の美女シモネッタ・ヴェスプッチのものと言われています。ボッティチェリは彼女をモデルとして多くの作品を残しました。代表作『ヴィーナスの誕生』もシモネッタがモデルと言われています。

最終日5/24にボッティチェリ作品の勉強会を開きたいと思います。終了後にはご希望の方と丸紅ギャラリーで『美しきシモネッタ』展を見学します。勉強会では初期から晩年までのボッティチェリの作品や、関連する人物たちを取り上げます。メディチ家や今展示されている肖像画のモデルシモネッタ・ヴェスプッチについてもお話したいと思います。

『美しきシモネッタ』を見たい方、前回の勉強会に参加できなかった方もぜひこの機会にご参加ください。

5/18 ボッティチェリの魅力についてライブ配信します

勉強会に先立ってボッティチェリの魅力と作品についてライブでお話します。

https://youtube.com/live/v0lz1tdV7dQ?feature=share

5/24 ボッティチェリ勉強会について

日時:5/24(土)13:15~15:45
終了後、ご希望の方と『美しきシモネッタ』展を見学します。
(参加任意、入場料各自別途必要。美術館での解説はありません。)

対面受講:大手町会議室
オンライン受講:Zoom使用

目次

  1. 初期作品とシモネッタ・ヴェスプッチをモデルとした作品について
  2. 最盛期の作品とメディチ家および新プラトン主義について
  3. 晩年期の作品とサヴォナローラの影響について

開催概要

オンライン受講

Zoomを利用します。
受講料:5500円

【含まれるもの】
PDF資料、当日講義、後日配信(1日後〜2週間)

お申込み
https://mariko77kato.stores.jp/items/6826d73c26a3821fe21aaa29

対面受講

場所:大手町会議室(申し込み後詳細の住所をお知らせします)
受講料:6600円

【含まれるもの】
紙資料、当日講義、後日配信(1日後〜2週間)

お申込み
https://mariko77kato.stores.jp/items/6826d70cb2940f248eb7111d

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動画講座について

自分のペースで学びたい方には動画講座がおススメです。
全75ページ、3時間半近いボッティチェリの解説が3つのパートに分かれています。
今回の勉強会で登場しない作品もいくつか含まれるので、全作品知りたい方はチェックしてみてください。

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※2023年に開催したボッティチェリの勉強会の動画・資料です。

ボッティチェリについて

ボッティチェリはルネサンスが花開いた15世紀フィレンツェに生まれました。
生涯のほとんどをフィレンツェで過ごし、ルネサンスの精神を受け継いでいます。

美しい画風はもちろんですが、ボッティチェリは絵画史において大きな変化をもたらした画家です。それまで1000年近く描かれていなかったローマ神話の神を作品として描いたのです。『プリマヴェーラ(春)』や『ヴィーナスの誕生』『パラス=アテナとケンタウロス』などボッティチェリの著名な作品はその例です。

しかし、これらは当時異教とされ一般には公開することができませんでした。あくまでもプライベートに飾られました。ではボッティチェリはなぜこのような作品を制作したのでしょうか?制作に至った経緯は当時のフィレンツェの時代背景を色濃く反映しています。

当時のフィレンツェでは新プラトンアカデミーという私塾が開かれ、プラトンをはじめとするギリシャ哲学が研究されていました。ボッティチェリやミケランジェロといった芸術家、そして彼らに作品を依頼した依頼主たちも通っていました。ボッティチェリの制作には新プラトンアカデミーが大きな影響を及ぼしていたのです。

時代的にも華やかな作品を多く制作しましたが、1490年ごろを境に作風が変わっていきます。関係の深かったメディチ家が失墜し、修道士サヴォナローラが神権政治を始めます。虚栄の焼却でボッティチェリの作品も犠牲になったとも言われています。

今回は関連した年代と人物・事象を中心に3つのパートに分けてボッティチェリの著名な作品を見ていきたいと思います。

  1. 初期作品とシモネッタ・ヴェスプッチをモデルとした作品について
  2. 最盛期の作品とメディチ家および新プラトン主義について
  3. 晩年期の作品とサヴォナローラの影響について

(2023年の勉強会から少し改変しています。)

ボッティチェリ作品はもちろん、ルネサンス時代とその哲学を知る手がかりにしていただければと思います。

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