3/6はミケランジェロの誕生日です。
ミケランジェロは1475年3月6日に誕生。19歳頃までフィレンツェで過ごしました。
その後拠点をローマに移しますが、たびたびフィレンツェの依頼を受けています。
そのためフィレンツェには少年時代から晩年まで、さまざまなミケランジェロ作品があります。
ミケランジェロの誕生日を祝して、いくつかご紹介したいと思います。
やっぱり一番人気 ダヴィデ像@アカデミア美術館
なんといってもやっぱり一番人気&有名なのはダヴィデ像です。
フィレンツェの中心であるシニョーリア広場の前の白い巨像を見ると、その堂々とした姿に思わずシャッターを押してしまいます。
ここにあるのはレプリカで、オリジナルは保存のためアカデミア美術館にあります。
観光客(特にアメリカ人)に人気でいつも大行列。ダヴィデに会うには予約をお勧めします。
中にはミケランジェロの手による「囚人たち」、ミケランジェロの真偽が分かれる「パレストリーナのピエタ」もあるので、併せてぜひ鑑賞してください。
ミケランジェロが建築・彫刻すべてを手掛けた空間を味わう@新聖具室
ミケランジェロは
- ダヴィデやピエタなどの彫刻
- システィーナ礼拝堂の天井画や最後の審判などの絵画
が有名ですが、実は建築設計も手掛けたことをご存知でしょうか?
ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂も設計、そしてフィレンツェにもミケランジェロが設計した建造物が多くあります。
その中でも「新聖具室」はミケランジェロが部屋の設計と彫刻、そして祭壇の装飾も手掛けたまさに「ルーム・ミケランジェロ」といえる空間です。
ここに入るとミケランジェロを全身で感じることができます。
そしてなんとミケランジェロは政変に巻き込まれたときにこの部屋の地下に身を隠していたんです!
地下にはミケランジェロが壁に描いた素描が残っているそうで、最近公開されるようになりました。
ミケランジェロ好きの方には外せないスポットです!
ミケランジェロ晩年の作品と向き合う@ドゥオモ附属博物館
ミケランジェロのピエタと言えばヴァチカンの作品が有名ですが、実はミケランジェロは人生で4つのピエタを作ったのはご存知でしょうか?
そのうちの2体がなんとフィレンツェにあるんです!
1体は前述のパレストリーナのピエタ。こちらはミケランジェロの作かの議論が分かれています。
そしてもう1体はバンディーニのピエタ。大聖堂の裏にあるドゥオモ附属博物館にあります。
ミケランジェロが晩年に作った作品で、自分のお墓のために作りました。
信心深かったミケランジェロは、降架したキリストを支える聖ニコデモに自分の顔を投影しています。
ミケランジェロが71歳頃から8年かけて制作したと言われていますが、実はこの出来栄えに満足できなかったようで、キリストの左腕にはハンマーで叩き割った跡が残っています。
若いころから才能に恵まれたミケランジェロ。しかしその才能ゆえに周りの人から理解されることは少なかったようです。
この作品の前に立つと天才の孤独と苦悩を感じます。
ここはフィレンツェの中では比較的観光客が少ない場所です。
静かにミケランジェロの魂と向き合ってみるのはいかがでしょうか。
ほかにもあるフィレンツェのミケランジェロ作品
まだまだ紹介しきれないミケランジェロ作品がフィレンツェにはたくさんあります。
またの機会に紹介したいと思いますが、こちらでも少し紹介しているので参考にしてみてください。


コメント