「琳派と印象派」展 アーティゾン美術館見学に行ってきました!

アーティゾン美術館で開催していた「琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術」に会員のみなさんと見学に行ってきました。

 

国宝 俵屋宗達「風神雷神図屏風」

今回のお目当ては国宝「風神雷神図屏風」です。

教科書にも登場するほどの名画。もともと日本画を専攻していたので、これはどうしても見たい作品でした。日本画は性質上、長期間展示することができません。なかなかお目にかかれない作品を見ることができました。今回展示されたのは俵屋宗達の風神雷神図でしたが、これを元にして尾形光琳や酒井抱一など他の琳派の画家たちも作品を残しています。

一方、俵屋宗達が参考にしたと言われているのが「北野天満宮縁起絵巻」です。

縁起絵巻とは寺社仏閣の創立経緯を表した絵巻です。北野天満宮は菅原道真の怨霊が天災を起こしたと考えられ、その霊を鎮めるために建立されました。雷神さんにぴったりです。

装飾的日本画「琳派」とパリを描いた「印象派」

東西の都市文化 「琳派」と「印象派」

日本の町衆文化「琳派」

今回の展覧会のテーマは「都市文化」を主軸にしています。日本からは「琳派」という様式にスポットライトが当てられました。琳派とは江戸初期に京都で始まった装飾性の高い様式です。俵屋宗達や尾形光琳など京都の「町衆」と呼ばれる裕福な町人たちが中心となったのが特徴です。また、お互いに師弟関係がなく、時代も場所も離れていることが特徴です。江戸中期には江戸で酒井抱一が、神坂雪佳は昭和に至るまで琳派の系譜が続いているのが特徴です。

琳派代表作 尾形光琳「紅白梅図屏風」(今回の展示にはありません)

パリを描いた「印象派」

今回のもう一つの主役が「印象派」です。印象派は目に見えたそのままを描こうとした、という点が当時としては画期的でした。

一方、当時のパリの姿を描こうとしたのももう一つの特徴です。19世紀のパリは近代化が進み、鉄道が走り、万博で世界各国から新しい文化が流入していました。しかし、芸術の世界では未だサロンが根強く、歴史画と呼ばれるギリシャ神話やキリスト教を題材としたものが価値のある芸術とされました。そんな中、モネをはじめとする印象派たちは近代化する現在そのもののパリを描こうとしたのでした。

見学会の醍醐味

今回は会員の方々と見学に行きました。何より盛り上がったのは最初に展示されていた「江戸図屏風」。現代の東京と当てはめながら、ここがどこだなどと話しながら鑑賞しました。

一人で鑑賞するとゆっくり見ることができますが、美術好きと鑑賞するとシェアができる楽しみがあります。また、プロのガイドと一緒なので、その場で気になったことを質問できるのもより理解を深めるのに役立ちます。

1〜7月の見学会 予定

そんな楽しい見学会、1〜7月は以下の見学会を予定しています。ご興味のある方はLine@または以下のお問い合わせフォームからどうぞ。

2/27:コンスタブル展@三菱一号館美術館
3/27:モンドリアン展@SOMPO美術館
4/24:「絵画のドレス|ドレスの絵画」展@東京富士美術館
5/22:クールベと海 展@パナソニック汐留美術館
6/26:モネ展@アーティゾン美術館
7/18-19:夏休み企画(三連休)箱根ポーラ美術館見学

 

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