寄付の報告
先日開催した*チャリティー講座*金曜夜「ロンドンナショナルギャラリー展」解説講座の収益の一部をイタリアの赤十字に寄付させていただきました。
受講者の皆さんと一緒に寄付できた、と言うことが1人でやったことより大きな意味を持つと思っています。改めてお礼申し上げます。
イタリアの救急車はボランティア
前回も記載しましたが、イタリアの救急車は赤十字などに所属するボランティアの方が運営されています。
これは私のイタリア語の先生ですが、もう何年も赤十字ボランティアとして夜間の救急を支えています。今回の寄付について話したところ、この写真を提供してくれました。コロナウィルス対策で防護服で対応されているそうです。
防護服ではわかりませんが、普段のブレンダ先生はこんな感じです↑
イタリアでのコロナウィルスの被害が大きかったことはニュースで多くの方がご存知だと思います。患者数は減少傾向にありますが、一方で100人を超える医療関係者の方々が犠牲になりました。完全に復帰するのは長期間がかかりそうです。
中世以来の信心会
赤十字のボランティアが救急車を担当するようになった背景には医療費削減が大きいのですが、同時に中世から続く「信心会」の存在があります。
フィレンツェでは1244年にミゼリコルディア信心会が発足しました。
信心会に属する人たちが病人や孤児、身寄りのない遺体の埋葬を行いました。信心会に属する人たちは階級も様々でしたが、お金持ちでも貧しくても平等に活動することが求められました。
身分がわからないように服装や靴まで布で覆い被せていました。1980年ごろまではこの絵のように全身を覆い隠した人たちが救済活動を行なっていたそうです。
現在では現代的な服装に変わっていますが、今でもこういった活動が続いています。イタリアでは700余りの機関に属するボランティアで医療が成り立っています。こういった機会にボランティア活動の存在を知っていただきたいと思い紹介しました。
信心会の詳しい歴史についてはまた取り上げたいと思います。
ナショナルギャラリー展の開催
2020年の美術展の中でも最も注目されているナショナルギャラリー展。
イタリアルネサンスの作品も多く来日します。残念ながら開催の見込みは立っていませんが、大阪へも巡回します。
ナショナルギャラリー展の解説講座は次回4/29と5/15に開催しますので、事前に勉強しておきたい、と言う方はぜひお申し込みください。
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