映画「ダ・ヴィンチ没後500年展」
チケットが売り切れたルーヴル美術館で開催された「ダ・ヴィンチ没後500年」展。それを再現した映画が上映されています。
映画ライブ・ビューイング「ルーブル美術館の夜 ― ダ・ヴィンチ没後500年展」
レオナルドが亡くなったのは1519年。亡くなった地フランスで開催された大回顧展です。ルーヴルに所蔵されているダ・ヴィンチ作品に加え、フランス各地、そしてエルミタージュなど世界各国から名作が集められました。「最後の晩餐」など搬送できないものに関しては再現されています。
フィレンツェからの作品
展示されていたのはダ・ヴィンチの絵画やスケッチですが、その中で存在感を放っていたのがこちらの作品です。
ヴェロッキオはダ・ヴィンチの師匠です。映画の中ではこの作品がダ・ヴィンチに与えた影響について語られていました。ヴェロッキオは当時フィレンツェで最大工房の一つです。若きダ・ヴィンチはここで修行しました。
ちなみに師匠ヴェロッキオが若き弟子ダ・ヴィンチをモデルに制作したと言われる彫刻がこちらです(映画には出てきません)。知られているダ・ヴィンチ像と比較すると結構イケメンではないでしょうか?
ルーヴルのダ・ヴィンチ作品
ルーヴルには以下のダ・ヴィンチ作品が所蔵されています。
- モナリザ
- 洗礼者ヨハネ
- 聖アンナと聖母子
- 岩窟の聖母
完成品が少ないダ・ヴィンチにおいて、どれも名作ばかりです。これほどのものが残ったのは、ダ・ヴィンチがフランス王フランソワ1世に招かれて晩年をフランスで過ごしたからです。当時のフランスはまだまだ芸術においては後進国。芸術家は職人扱いでした。フランソワ1世は当時最先端だったイタリアから芸術家たちを招き、フランスの芸術向上に努めました。
ちなみに今回出展された作品の小冊子はこちらからダウンロードできます(フランス語、英語)。右下の「Exhibition Booklet」のリンクをクリックします。
アート・オン・スクリーン「天才画家ダ・ヴィンチの全て」
1/29からは「アート・オン・スクリーン 天才画家ダ・ヴィンチのすべて」が上映されます。
映画「ルーブル美術館の夜 ― ダ・ヴィンチ没後500年展」はルーヴル美術館に2019-2020の展覧会で集められた作品だけでしたが、アート・オン・スクリーンは全てのダ・ヴィンチ作品が対象。こちらも楽しみです。
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