歴史を動かした女性の力ー知恵泉「摂関政治を支えた女性 藤原彰子」より

Eテレで先人たちの底力 知恵泉「摂関政治を支えた女性 藤原彰子」を見ました。
来年の大河ドラマの主人公 紫式部の主人に当たる人物。

今まで藤原道長とその息子 頼通が行なってきたとされる摂関政治ですが、実際には彰子の政治力の影響が大きかったというお話しでした。

紫式部はじめ彰子には道長の影響から和泉式部や赤染衛門など当時のトップクラスの女性たちが仕えました。才能豊かな才女たちをさりげなくフォローするなど女主人としての手腕を振いました。

それだけではなく、父 道長の暴走を止めることもあったとか。道長が主催する宴会を周りの人が負担になるからと止めたり、他の后が産んだ第一子を差し置いて道長が彰子の息子を皇太子に据えたことに抗議したりなど、男性の意見を唯々諾々と聞いていただけではない姿が見えてきます。

息子が天皇に即位し国母となってからは人事権も持ち、実質の摂関政治は藤原家の男性たちではなく、彰子が行なったというお話しでした。聞いていてまるで「源氏物語」の藤壺のようだと思いました。

今までは政治は歴史的に男性が担ってきたものとされてきました。しかし、女性が社会で活躍するのが当たり前の時代になり、また女性による歴史研究も進みつつあります。今までは見逃されていた歴史上の女性の活躍に日が当たってきたのかもしれません。こういった研究が進んで、現代の女性の活躍につながればいいな、と思います。

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