昨日美術に登場するドラゴンを紹介しました。
大天使ミカエルと聖ゲオルギウスというヨーロッパで人気の2人のアトリビュートとして登場していました。聖ゲオルギウスは特に正教(ギリシャ、ロシア)での信仰が篤く、イコンに多く登場します。
ドラゴンをアトリビュートとする聖人は他にもいます。今日も2人、人気者を紹介します。
聖マルゲリータ
現在のトルコに住んでいたキリスト教の聖女です。キリスト教に帰依していることで聖職者の父親から迫害を受け羊飼いになりました。羊飼いの姿で描かれることもしばしば。ドラゴンに飲み込まれてしまったのですが、信仰心によってドラゴンの口から飛び出すことができました。そのため妊婦さんの守護聖人としても信仰されています。
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福音書記者ヨハネ
福音書記者ヨハネはキリストの若い弟子です。キリストの死に立ち会った数少ない弟子の1人です。磔刑図では向かって左に立っています。髪が長く女性的に描かれることが多いのが特徴です。
そのヨハネがドラゴンのいる聖杯を持って描かれることがあります。これはヨハネが杯に毒が入っているのを見抜き祝福したところ、ドラゴンが杯から出てきたという逸話に基づきます。
ドラゴンはヘビで表されることもあります。
![](https://i0.wp.com/mariko-no-heya.com/wp-content/uploads/2023/09/img_5632_original-1.jpg?resize=300%2C300&ssl=1)
一般的にキリスト教画ではドラゴンが異教の象徴、ヘビが原罪をアダムとイブにそそのかしたことから悪魔の扱いになることが多いです。
ヘビを扱った作品はまた今度♪
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