国立西洋美術館で開催しているブルターニュ展に行ってきました。
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フランスの北西部、大西洋に面した位置です。
近代まで独自の文化を守っていて、ヨーロッパにありながら異国情緒が感じられる場所として人気の旅行先でした。
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特にゴーギャンは原始的なエネルギーを感じて、ゴーギャンを代表する作品に繋がる独自の描き方を生み出しました。
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自然色と異なる原色の使用はマティスに代表されるフォービズムへ、輪郭線で画面を区切ったりする方法(クロワゾネ)は、ナビ派へと、次世代の運動に繋がりました。
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今回の展示にはありません
展示作品の1つナビ派代表の一人ドニ「若い母」
聖母子像を思わせる優しい作品です。
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常設展で見た時から好きな作品ですが、なんとなく既視感があるなーと思っていたところ…
フィレンツェのピッティ宮殿に飾られているラファエロ「インパンナータ(布張り)の聖母」
こちらと人数構成が一緒でした。
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中央は聖母マリアと幼児キリスト、画面右の少年は洗礼者ヨハネ、キリストを指差し救世主であることを表しています。
左で跪いている老女はエリザベツ、洗礼者ヨハネの母です。神の力で長年授からなかった子供を授かりました。
その後ろで見守るのはアレキサンドリアの聖カタリナです。キリストと神秘の結婚をした聖女です。
ドニはナビ派の中で宗教的な題材を描きました。
聖母子を下地にした作品もたくさんあります。
ラファエロのこの作品もきっと知っていたのではないかなーと思います。
近現代の作品を見る時も、古典との共通点を探しながら見ると面白いかもしれないですね。
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